糖尿病

糖尿病の種類

糖尿病には、いくつかの種類があります。
私のようなインスリンが十分に分泌できない、あるいはインスリンはあるけど十分に作用しないという状態の糖尿病は「2型糖尿病」と呼ばれています。

 

この他にも膵臓のランゲルハンス島のβ細胞(B細胞)が破壊されたために、インスリンの分泌量が不足することで起きる「1型糖尿病」
妊娠によって引き起こされる「妊娠糖尿病」
他の病気が原因で起こる「特定の要因によるその他の糖尿病」

 

大まかにこの4つが糖尿病と言われているものです。
この他によく聞くのが「小児糖尿病」と呼ばれるものがありますが、これは子供が発症する1型糖尿病と2型糖尿病を指すもので基本的には1型糖尿病を指します。。

 

1型糖尿病

 

1型糖尿病は2型糖尿病とは違い主に小児期に起こる糖尿病です。
2型糖尿病との決定的な違いは生活習慣や遺伝という要因に関係なく発症してしまう点で、2型糖尿病が発症する年齢が40代〜50代なのに対して1型糖尿病は15歳以下の若年層で発症してしまいます。

 

特長としては

 

・すい臓からインスリンがまったく分泌されない。
・薬での治療は効果がない。
・のどが渇く、疲れがひどい、頻尿があるなどの体調不良のあと発病する。
・糖尿病患者全体の5%以下と少ない。
・15歳以下の子供に多くみられる。
・男女比は関係ない。
・体内でインスリンが作られない為、一生涯インスリンを外部から取り入れなければならない。

 

が上げられます。

 

原因として、現在考えられているのが何らかのウイルス感染を引き金に自己免疫により発症すると考えられています。
免疫機能が正常の場合は浸入したウイルス等が敵か味方かリンパ球が判断して攻撃、排除を行いますが、自己免疫の場合はその機能が上手くいかず味方であるインスリン工場までもを攻撃、排除してしまいます。
その結果、インスリンが体内で作られない状況になり発症してしまいます。
これは、生活習慣の改善や遺伝には関係ないため、予防することは出来ないと考えられています。

 

1型糖尿病は、幼少期に発症するケースがほとんどの為、長期的、継続的な治療は不可欠であり、一生涯外付き合っていかなければならない病気です。
そのため子供自身の負担はもちろん家族や家計への負担も大きくなってしまいます。

 

 

2型糖尿病

 

糖尿病の95%を占めているのが2型糖尿病です。糖尿病と診断された方のほとんどが2型糖尿病だと言えます。
一般的には1型も2型も糖尿病と一くくりにされますが1型糖尿病とは原因も治療方法も違います。
2型糖尿病の要因としては生活習慣の乱れ(食事や運動不足)と遺伝が関係してると言われています。

 

特長としては

 

・糖尿病患者全体の95%以上を占める。
・すい臓からインスリンは分泌されるが、その量や働きが不十分である。
・40歳以上の成人に多いが、最近は肥満により子供の発症も増加している。
・若干ではありますが男性の発症がやや多い。
・発症の原因は生活習慣や遺伝的な要因が強い。

 

が上げられます。

 

2型糖尿病は1型糖尿病と違って予防することは可能な病気です。少し注意することでほとんどの方が防げる病気と言えます。
2型糖尿病の大きな原因はなんといっても長年にわたる不摂生(暴飲・暴食、運動不足)です。
遺伝的な要因はありますが、結局は不摂生さえしなければ2型糖尿病になる確立はかなり減るのではないでしょうか。

 

2型糖尿病は次のようなことで発症すると考えられています。

 

色々な不摂生により血糖値を下げるためにすい臓から大量のインスリンを分泌し続ける。
すい臓が疲弊して、血糖値を下げるだけのインスリンを分泌できなくなる。
十分なインスリンが分泌されないことで血糖値を下げられない。
糖尿病発症。

 

あまりにも簡単な発症システムです。要は、すい臓を酷使することで2型糖尿病が発症してしまうわけです。
すい臓を自分自身におきかえれば、酷使され続けるすい臓の気持ちも少しはわかるのかもしれませんね。
また、日本人は欧米人と比べてすい臓が弱いため、糖尿病にかかりやすいこともわかっています。

 

 

妊娠糖尿病

 

妊娠糖尿病は出産後に治るケースが多いのが特長です。
妊娠するとインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌されたり、すい臓に負担がかかるため、糖尿病にかかる場合があります。
こうして妊娠時にはじめて糖尿病と診断されるのが妊娠糖尿病です。
家族や親戚に糖尿病患者がいれば特に注意したほうがいいとおもいます。
妊娠糖尿病とは違い妊娠前から糖尿病でありその人が妊娠した場合は糖尿病合併妊娠と呼ばれます。

 

糖尿病のある妊娠では妊婦だけでなくこどもにも重大な問題が起こる可能性が高いので注意が必要です。

 

【妊婦への問題】
・妊娠中毒症になりやすい。
・流産、早産の可能性が高い。
・巨大児になるため出産が困難になる。
・目や腎臓の合併症が悪化してしまう。

 

【こどもへの問題】
・奇形になってしまう。
・出産時に4kgをこえる巨大児になる。
・生まれた後すぐに低血糖や呼吸困難になる。
・成長してからの肥満の可能性が高い。
・発育不全になってしまう。

 

【妊娠糖尿病の予防と対策】
糖尿病のまま妊娠することは母体・胎児ともに非常に危険なため、妊娠・出産を考えているのであれば注意が必要です。
ただ、糖尿病だから妊娠は出来ないというわけではありません。
適切な血糖値のコントロールをしさえすれば通常の妊娠、出産は出来ますので大丈夫です。

 

この辺は主治医に相談すれば適切な指導をしてくれるはずですので安心してください。